無症候性大動脈二尖弁(nsBAV)患者938例を対象とした遺伝子関連解析で、大動脈二尖弁発生に関連する新規遺伝子を同定。大動脈二尖弁患者の3つのコホート(探索コホート:遺伝性症例で候補遺伝子を同定、複製コホート1:孤発性症例でまれな変異との関連を調査、複製コホート2:孤発性症例で一般的な変異との関連を調査)で解析を実施した。 その結果、新規のヒトnsBAV遺伝子として、心臓発生時のNOTCHシグナル活性化に不可欠なE3ユビキチンリガーゼであるMINDBOMB1相同体MIB1が同定された。探索コホートおよび複製コホート1のnsBAV発端患者の約2%で、まれなMIB1変異が検出されたが、その保有率は、人口ベースの対照群に比べて有意に高かった(症例2% vs. 対照0.9%、P=0.03)。複製コホート2では、nsBAVに有意に関連するMIB1リスクハプロタイプが同定された(並べ替え検定:反復回数1000回、P=0.02)。...
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