LQTSの失神タイプがその後のLTEリスク差に関連
日本を含む5つのQT延長症候群(LQTS)レジストリに登録されたLQT 1-3型の患者2938例を対象に、アドレナリン作用(AD)および非AD誘発性の失神とその後の生命を脅かす事象(LTE)発生リスクとの関連を後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、LQT 1型患者1331例の27%で初回失神が発生し、このうち67%がAD誘発性だった。43例のLTE(68%)で、失神が先行して発生した。AD誘発性失神はLTEリスク上昇と関連したが(ハザード比7.61、95%CI 4.18-14.20、P<0.001)、非AD誘発性失神との関連は統計的に有意ではなかった(同1.50、0.21-4.77、P=0.97)。LQT 2型患者1106例の26%に初回失神が発生し、このうち37%がAD誘発性、63%が非AD誘発性だった。55例のLTE(56%)で失神が先行して発生した。ADおよび非AD誘発性失神とも3倍超のLTEリスク上昇と関連した(AD:同3.07、1.66-5.67、P≦0.001、非AD:同3.45、1.96-6.06、P≦0.001)。LQT 3型患者501例では、7例のLTE(12%...
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