がん患者の抗凝固薬、DOACはVTE再発リスク低い
活動性のがんを有する患者を対象に、抗凝固薬の使用パターンおよび抗凝固薬に関連する要因、現在の抗凝固薬の相対的有効性を後ろ向きコホート研究で検討。匿名化した電子カルテ請求データを使用し、静脈血栓塞栓症(VTE)発症日前6カ月以内に原発がん(皮膚がんを除く)の診断を受けた成人患者5100例(平均年齢66.3歳、女性52.4%、白人69.8%)を組み入れた。主要有効性評価項目は、VTE再発のリスクおよび全死因死亡とした。 処方の内訳は直接経口抗凝固薬(DOAC)が49.3%、低分子ヘパリン(LMWH)が29.2%、ワルファリンが28.6%で、投与期間の中央値はDOACが3.2カ月、ワルファリンが3.1カ月、LWMHが1.8カ月だった。肺がん(オッズ比2.07)、泌尿器がん(同1.94)、婦人科がん(同4.25)、大腸がん(同2.26)では、DOACよりもLMWHの処方が多かった。DOACと比較して、LMWH(ハザード比1.47)とワルファリン(同1.46)はVTE再発リスクが高かった。LMWHは、DOACよりも大出血のリスク(同 2.27)と全死因死亡率(同1.61)が高かった。...
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