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心臓以外の胸部手術時にコルヒチン、AF/ MINS抑制効果は

2023年10月2日  Lancet

非心臓胸部大手術を受ける患者3209例(平均年齢68±7歳)を対象に、抗炎症薬コルヒチンの心臓合併症抑制効果を国際無作為化プラセボ対照試験で検討した(COP-AF試験)。共主要評価項目は、14日間の追跡調査期間に発現した臨床的に重要な周術期心房細動と非心臓手術後心筋障害(MINS)とした。主要安全性評価項目は、敗血症または感染症の複合と非感染性下痢とした。 その結果、臨床的に重要な周術期心房細動の発現率はコルヒチン群6.4%、プラセボ群7.5%[ハザード比0.85(95%CI 0.65-1.10)、絶対リスク低下1.1%(同 -0.7-2.8)、P=0.22]、MINSの発現率はコルヒチン群18.3%、プラセボ群20.3%[ハザード比0.89(同 0.76-1.05)、絶対リスク低下2.0%(同 -0.8-4.7)、P=0.16]だった。敗血症または感染症の複合評価項目の発現率はコルヒチン群6.4%、プラセボ群5.2%(ハザード比1.24、同 0.93-1.66)、非感染性下痢の発現率はそれぞれ8.3%、2.4%だった(同3.64、2.54-5.22)。...