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FFR陰性高リスクプラークはMI後転帰不良と関連

2023年10月20日  専門誌ピックアップ

冠血流予備量比(FFR)ガイド下での血行再建術を受けた心筋梗塞(MI)患者420例[平均年齢63歳、男性81.0%、ST上昇型MI(STEMI)患者51.7%、非STEMI患者48.3%]を対象に、FFR陰性(FFRが0.80超)非責任病変の高リスクプラークと主要有害心血管事象(MACE)発現の関連を前向き観察コホート研究で検討(PECTUS-obs試験)。追跡2年での全死亡、非致死性MIまたは予定外の血行再建の複合とするMACEを主要評価項目とした。 光干渉断層撮影(OCT)画像を解析した結果、患者1例当たり平均1.17個の非責任病変が特定され、高リスクプラーク保有率は34.0%だった。MACE発現率は高リスクプラークあり群15.4%、なし群8.3%で(ハザード比1.93、95%CI 1.08-3.47、P=0.02)、プラークあり群がなし群に比べ、主に予定外の血行再建術施行率が高いことによるものだった(9.8% vs. 4.3%、P=0.02)。...