グルココルチコイド漸減中に再発したPMR、サリルマブで寛解
2023年10月31日
New England Journal of Medicine
リウマチ性多発筋痛症(PMR)患者118例を対象に、グルココルチコイド漸減中の再発に対するIL-6阻害薬サリルマブの有効性を第3相プラセボ対照試験で検討した。実薬(サリルマブ200mg、月2回皮下投与52週間)+プレドニゾン14週間漸減群と、プラセボ(月2回皮下投与52週間)+プレドニゾン52週間漸減群に患者を均等に割り付け、52週時点の寛解維持を主要転帰とした。 その結果、52週時点で寛解維持が認められたのは、実薬28%、プラセボ群10%だった(差18パーセントポイント、95%CI 4-32、P=0.02)。52週時点のグルココルチコイド累積投与量は、サリルマブ群のほうがプラセボ群よりも有意に少なかった(中央値777mg vs. 2044mg、P<0.001)。サリルマブ群に多く認められた有害事象は、好中球減少症(15% vs. 0%)、関節痛(15% vs. 5%)、下痢(12% vs. 2%)だった。サリルマブ群ではプラセボ群よりも治療に関連する投与中止が多かった(12% vs. 7%)。...
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