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CIED感染後リード抜去で死亡率低下

2023年11月10日  専門誌ピックアップ

全国診療コホートのうち2006-19年に植込み型心臓電気デバイス(CIED)を新たに植え込んだメディケア受給者106万5549例 (年齢中央値78.0歳、男性50.9%)を対象に、植え込みから1年以降にCIED感染を来しリードを抜去した患者数を算出して転帰を評価。植え込み後の追跡期間は平均4.6±2.9年だった。 その結果、CIED感染をきたした患者は1万1304例(1.1%、年齢中央値75.0歳、男性60.1%)だった。このうち2102例(18.6%)が診断から30日以内にリード抜去術を受けた。感染は植え込みから平均3.7±2.4年後に発生し、1年生存率は68.3%だった。1511例(13.4%)が感染の診断から6日以内、591例(5.2%)が7-30日に抜去術を受け、9202例(81.4%)は30日以内に抜去術を受けなかった。抜去非施行と比較し、抜去は死亡率低下と関連した(調整ハザード比0.82、95%CI 0.74-0.90、P<0.001)。6日以内の抜去では死亡リスクはさらに低かった(同0.69、0.61-0.78、P<0.001)。...