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IBSの第2選択薬として低用量アミトリプチリンが有効で安全

2023年11月10日  Lancet

過敏性腸症候群(IBS)患者463例(平均年齢48.5歳、女性68%)を対象に、低用量アミトリプチリン(10mg/日)によるプライマリケアでの第2選択薬としての効果を第3相二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討(ATLANTIS試験)。全血球数およびC-反応性蛋白正常で、セリアック病陰性、自殺念慮がなく、症状が持続している(IBS症状重症度尺度:IBS-SSS 75点以上)あらゆる型(Rome IV基準)のIBS患者(18歳以上)を組み入れた。症状と忍容性に基づき、最大30mg/日まで増量した。主要評価項目は、6カ月時点のIBS-SSSとした。 その結果、6カ月時点では、アミトリプチリン群の方がプラセボ群よりもIBS-SSSが有意に改善した(差:-27.0、95%CI -46.9--7.10、P=0.0079)。投与中止率はそれぞれ20%および26%で、有害事象による中止率は13%および9%だった。重篤な有害反応が5件(アミトリプチリン群2件、プラセボ群3件)、試験薬に関連のない重篤な有害事象が5件認められた。...