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出生時男性の性別違和、長期ホルモン治療で骨密度低下

2023年11月18日  JAMA Pediatrics

思春期に思春期抑制を行ったトランスジェンダーの成人を対象に、性自認に沿ったホルモン(gender-affirming hormone、GAH)を長期に投与した後の骨密度(BMD)を追跡期間15年の単施設コホート研究で検討。18歳よりも前に性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)作動薬による思春期抑制を行い、その後9年以上GAHによる治療を実施した75例を組み入れ、腰椎、股関節、大腿骨頸部のBMDとzスコアを評価した。 長期追跡時の年齢中央値は、出生時男性の参加者(25例)が28.2歳、出生時女性の参加者(50例)が28.2歳だった。GAH投与期間の中央値は、それぞれ11.6年と11.9年だった。GAH長期投与後の平均zスコアは、出生時男性の参加者では腰椎-1.34(思春期抑制開始時からの変化量-0.87、95%CI -1.15--0.59)、股関節-0.66(同-0.12、-0.31-0.07)、大腿骨頸部-0.54(同0.01、-0.20-0.22)で、出生時女性の参加者では腰椎0.20(同0.09、-0.09-0.27)、股関節0.07(同0.10、-0.06-0.26)、大腿骨頸...