1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 未治療の胸膜中皮腫、ペムブロリズマブ併用で全生存改善

未治療の胸膜中皮腫、ペムブロリズマブ併用で全生存改善

2023年11月26日  Lancet

未治療の進行胸膜中皮腫患者440例(男性76%、年齢中央値71歳)を対象に、化学療法(プラチナ製剤とペメトレキセド)とペムブロリズマブの併用による全生存改善効果を非盲検国際共同無作為化第III相試験で検討。患者を化学療法単独群とペムブロリズマブ併用群に割り付けた。主要評価項目は全生存とした。 その結果、追跡期間中央値16.2カ月で、全生存期間はペムブロリズマブ併用群の方が有意に長かった(中央値:ペムブロリズマブ併用17.3カ月 vs. 化学療法単独16.1カ月、死亡のハザード比0.79、95%CI 0.64-0.98、両側P=0.0324)。3年全生存率は、ペムブロリズマブ併用群が25%、化学療法単独群が17%だった。試験治療に関連したグレード3または4の有害事象の発現率は、ペムブロリズマブ併用群が27%、化学療法単独群が15%だった。1種類以上の試験薬に関連した重篤な有害事象による入院はそれぞれ18%と6%、1種類以上の薬剤に関連したグレード5の有害事象はそれぞれ2例と1例に発現した。...