1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 成人へのロス手術は長期生存率良好

成人へのロス手術は長期生存率良好

2023年11月29日  専門誌ピックアップ

大動脈弁疾患成人患者108例(男性92%、中央値38歳、追跡期間中央値24.1年)に対するロス手術後の長期臨床転帰と心エコー転帰を単施設無作為化試験の事後解析で評価した。試験は1994年9月1日から2001年5月31日に実施し、同種大動脈基部置換術と比較した。 その結果、追跡期間中に活動性心内膜炎をきたしたのは9例(8%)、再手術を受けたのは45例(42%)だった。主な血行動態病変は、狭窄30例(28%)、弁逆流49例(45%)だった。周術期死亡は1例(0.9%)だった。25年生存率は83.0%(95%CI 75.5-91.2)で、一般集団(83.7%)と比較した相対生存率は99.1%(同91.8-100)だった。25年後の再介入無しは71.1%(同61.6-82.0)、自家移植の再介入無しは80.3%(同71.9-89.6)、同種移植の再介入無しは86.3%(同79.0-94.3)だった。...