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大動脈弁狭窄症の新規PRS、年齢以外の既存危険因子と同精度

2024年3月27日  専門誌ピックアップ

Million Veteran Program(MVP)参加者14万7104例(年齢中央値67歳、男性92%)および6つのTIMI試験の参加者計5万9866例(同66歳、71%)を対象に、新規に開発された大動脈弁狭窄症の多遺伝子リスクスコア(PRS)のリスク推定能を縦断的コホート研究で既存の臨床的危険因子と比較した。 開発したPRSは517万41個の一塩基変異からなり、MVP群(1 SD PRS当たりオッズ比1.41、95%CI 1.37-1.45、P=4.6×10-116)とTIMI試験群(1 SD PRS当たりハザード比1.44、1.27-1.62、P=3.2×10-9)の両方で大動脈弁狭窄症と関連した。PRSは年齢を除くほとんどの遺伝的および臨床的危険因子と同等のリスク推定能を示した。臨床的危険因子を含むモデルへのPRS追加では大動脈弁狭窄症リスク識別能は0.01-0.02しか改善せず、MVP群でのC統計量は臨床的危険因子単独で0.78、PRS併用で0.79、TIMI試験群ではそれぞれ0.71、0.73だった。...