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抗IL-23自己抗体が重症の持続性日和見感染に関連

2024年4月14日  New England Journal of Medicine

IL-23に対する自己抗体(抗IL-23)と重症の持続性日和見感染症との関連を、コホート研究で検討。抗IL-12(IL-23と共通のサブユニットを有する)が検出された患者(大部分が胸腺腫)を対象に抗IL-23のスクリーニングを実施し、別の胸腺腫患者コホートと、まれな感染症で胸腺腫も抗IL-12も有しない患者に検査を行った。 その結果、重症のマイコバクテリア感染症、細菌感染症、または真菌感染症で、抗IL-12を有する患者30例のうち15例(50%)が、IL-23を中和する自己抗体も有していた。中和作用の強度は感染症の重症度と相関していた。抗IL-12の中和活性のみでは感染との関連が認められなかった。胸腺腫患者91例の検証コホートでは、74例(81%)で抗IL-23の存在と感染状況との関連が認められた。全体で、胸腺腫患者116例のうち30例(26%)と、播種性感染症、脳感染症、または肺感染症患者36例のうち30例(83%)に、抗IL-23中和抗体が検出された。...