RAへのトファシチニブ10mg、TNFiよりVTE/PE発生率高い
心血管危険因子を1つ以上有する50歳以上の関節リウマチ(RA)患者を対象にトファシチニブ(BID:5mgまたは10mgを1日2回)と腫瘍壊死因子阻害薬(TNFi)を比較したORAL Surveillance試験で、経時的な静脈血栓塞栓症(VTE)発生率およびVTEの危険因子を検討。事後に、判定されたVTE、深部静脈血栓症および肺塞栓症(PE)の累積確率と発生率(IR:初回イベント発生患者数/100人年)を6カ月間隔で推定した。 その結果、VTEおよびPEの累積確率はTNFiよりトファシチニブ10mg BIDの方が高かったが、5mg BIDはTNFiに比べて高くなかった。6カ月間隔で推定したIRは一貫していた。治療全体で、VTE既往歴、BMI 35以上、高齢および慢性肺疾患既往歴がVTEの危険因子として特定された。VTEが発生した患者の大半は、イベント発生時に臨床疾患活動性指標(CDAI)で定義された活動性疾患を有していた。...
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