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元収監者の死亡率、出所後1週間が最も高い

2024年5月8日  Lancet

8カ国(オーストラリア、ブラジル、カナダ、ニュージーランド、ノルウェー、スコットランド、スウェーデン、米国)の元収監者を対象に、出所後の死亡率や死因をコホート研究データのメタ解析で評価した。147万1526例の死亡転帰を追跡期間1053万4441人年(1例当たり0-24年)で調査し、出所後の期間ごとに10万人年当たりの全死因と原因別粗死亡率(CMR)を推定した。 その結果、7万5427例の死亡を確認した。出所後1週目の全死因CMR(1612、95%CI 1048-2287)が他の全期間よりも高かった。発生率比(IRR)は、2週目1.5(95%CI 1.2-1.8、I2=26.0%)、3-4週目2.0(同1.5-2.6、53.0%)、9-12週目2.2(同1.6-3.0、70.5%)だった。第1週目の主な原因別死亡率は、アルコール中毒やその他の薬物中毒(CMR 657、95%CI 332-1076)、自殺(同135、36-277)、心血管系疾患(同71、16-153)だった。原因別CMRは、出所からの時間経過や地域間で大きなばらつきが認められた。全原因CMRは男女とも同様で、高年齢層で高...