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血管内血栓除去術後24時間の積極的降圧で3カ月転帰不良に

2024年5月24日  専門誌ピックアップ

韓国で、脳卒中後の血管内血栓除去術が成功した患者を対象として、再開通後24時間の強化血圧管理と従来の血圧管理を比較したOPTIMAL-BP試験の事後解析で、降圧薬静注による降圧が3カ月時点の機能的転帰に及ぼす影響を検討。再開通後2時間以内に血圧が上昇した302例(年齢中央値75歳、男性59.6%)を組み入れた。主要評価項目は、3カ月時点の修正Rankin尺度スコア0-2点(機能的自立を示す)とした。 その結果、15.6%が薬剤誘発性血圧低下(MIBD)、12.9%が自然血圧低下(SpBD)、71.5%が血圧低下なし(NoBD)だった。交絡因子で調整後、MIBD群はNoBD群よりも3カ月時点で機能的に自立していた患者の割合が有意に低かった(調整オッズ比0.45、95%CI 0.20-0.98)。SpBD群とNoBD群では、機能的自立に有意差はなかった(同1.41、0.58-3.49)。症候性脳内出血の発生率に群間で差はなかった[MIBD vs. NoBD:調整オッズ比1.89(95%CI 0.54-5.88)、SpBD vs. NoBD:同2.75(0.76-9.46)]。...