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小児EoE、組織学的コントロール良好で食道狭窄率低下か

2024年5月26日  専門誌ピックアップ

小児好酸球性食道炎(EoE)患者を対象に、良好な組織学的疾患コントロールによって、その後の線維性狭窄の発症が低減するかどうかをコホート研究で検討。Children’s Hospital of Philadelphiaの小児EoE患者データベースから患者を同定し、次に成人の診療記録から、治療を移行した患者105例を組み入れた。主要評価項目は狭窄、副次評価項目は食片圧入および嚥下障害とした。平均追跡調査期間は11.4+4.9年だった。 その結果、52.3%(55例)に組織学的疾患コントロールが良好な期間(内視鏡検査で連続3回以上、組織学的寛解が認められる)が認められた。このような患者では、組織学的コントロールができていなかった患者に比べて、狭窄を発症する可能性が低かった(ハザード比0.232、95%CI 0.084-0.64、P=0.005)。また、診断時の年齢が若いほど、狭窄を発症する傾向が弱かった。嚥下障害または食片圧入の発生と狭窄発症率上昇に関連が見られた。...