腹腔鏡下胃全摘＋脾温存脾門リンパ節郭清でAPGCの予後改善

大彎に浸潤しない近位部局所進行胃がん（APGC）患者（cT2-4a、N0またはN＋、M0）526例（男性74.5％、平均年齢60.6歳）を対象に、腹腔鏡下での胃全摘術＋脾温存脾門リンパ節郭清術（D2＋No.10）の有効性をFuges-02無作為化試験の事後解析で検討。腹腔鏡下胃全摘術（D2）と比較した。主要評価項目は、5年無病生存（DFS）率と全生存（OS）率とした。追跡調査5年の結果を報告する。 5年DFS率は、D2＋No. 10群が63.9％（95％CI 58.1-69.7）、D2群が55.1％（同49.1-61.1）だった（ログランク検定のP＝0.04）。両群の5年OS率に統計学的有意差が認められた（66.2％、同60.4-71.9 vs. 57.4％、同51.4-63.4、ログランク検定のP＝0.03）。No. 10リンパ節ではtherapeutic value index（TVI）が6.5で、No. 8a（TVI 3.0）、No. 11（TVI 5.8）、およびNo. 12a（TVI 0.8）を上回っていた。再発は、D2＋No. 10群が86例（累積発生率32.7％）、D2群...