リウマチ性疾患、JAKiとTNFiで消化管穿孔リスクに差なし
リウマチ性疾患(関節リウマチおよび乾癬性関節炎/体軸性脊椎関節炎)患者3万9758例を対象に、ヤヌスキナーゼ阻害薬(JAKi)による消化管穿孔(GIP)のリスクを全国コホート研究で検討。腫瘍壊死因子阻害薬(TNFi)のアダリムマブと比較した。JAKiはトファシチニブ、バリシチニブ、ウパダシチニブ、またはフィルゴチニブとした。主要評価項目はGIPの発生とした。 その結果、追跡調査期間中にGIPを発症したのはJAKi群(1万2335例、平均年齢58.2歳、女性76%)が38例、アダリムマブ群(2万7423例、47.3歳、58%)が42例だった。発生率はそれぞれ1000人年当たり2.1(95%CI 1.5-2.8)および1.1(同0.8-1.5)で、GIP発生率に両群で差は認められなかった(重み付けハザード比1.1、同0.7-1.9、P=0.65)。一部のサブグループ解析で検出力不足だったが、結果はいずれにおいても一致していた。...
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