重度脳内出血への減圧開頭術、転帰改善示す弱い根拠

欧州9カ国の脳卒中センター42施設で、大脳基底核または視床に及ぶ特発性重度脳内出血患者197例（男性68％、年齢中央値61歳、血腫量中央値57mL）を対象に、減圧開頭術＋最良の内科治療の転帰改善効果を無作為化非盲検試験で検討した（SWITCH試験）。 その結果、intention-to-treat解析（減圧開頭術＋最良の内科治療群95例、最良の内科治療単独群55例）での180日時点の修正Rankin尺度（mRS）スコア5-6発生率は減圧開頭術＋最良の内科治療群44％、最良の内科治療単独群58％［調整後リスク比0.77（95％CI 0.59-1.01）、調整後リスク差－13％（95％CI －26-0）、P＝0.057］、per-protocol解析（同77例、73例）ではそれぞれ47％、60％だった［同0.76（0.58-1.00）、同－15％（－28-0）］。重度有害事象発生率は減圧開頭術＋最良の内科治療群41％、最良の内科治療単独群44％だった。本試験は資金不足のため早期終了となった。...