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がん臨床試験参加で生存に対する有益性変わらず

2024年6月18日  Journal of the American Medical Association

がん臨床試験に参加した患者を対象に、試験への参加による生存に対する有益性への影響を系統的レビューとメタ解析で検討。試験参加者と通常治療を受けた患者の全生存を比較した試験39件(85の比較)を組み入れた。全生存のハザード比を比較評価した。 その結果、試験のデザインや質に関係なく全試験を統合した場合、試験参加者の全生存に対する有益性に統計学的有意性が認められた(ハザード比0.76、95%CI 0.69-0.82)。しかし、適格基準で試験参加者と通常治療を受けた患者をマッチさせた試験サブセットでは、生存に対する有益性は低下し(同0.85、0.75-0.97)、質の高い試験のみを統合した場合では消失した(同0.91、0.80-1.05)。潜在的な出版バイアスで調整後の評価でも有益性は消失した(同0.94、0.86-1.03)。...