コロナ患者、高度看護施設への転院で転帰不良

米国で新型コロナウイルス感染症（COVID-19）陽性患者の高度看護施設（SNF）入所と、その後のCOVID-19症例や入所者死亡率との関連をコホート研究で評価した。米国疾病対策予防センターの全国医療安全ネットワーク調査データを解析し、2020年6月から2021年3月にCOVID-19陽性患者の初回入所を受け入れたSNF（264施設）を、同郡内でCOVID-19陽性患者の初回入所受け入れがない対照SNF（518施設）とマッチさせて比較した。 その結果、追跡期間15週間中、曝露SNF入所者100例当たりの累積COVID-19追加症例数は、対照SNFよりも6.94例（95％CI 2.91-10.98）増加し、標本平均22.2例よりも31.3％増加した。累積COVID-19関連死亡も、曝露SNFは対照SNFより入所者100例当たり2.31例（同1.39-3.24）多く発生し、標本平均3.19例よりも72.4％増加した。スタッフ不足や個人用保護具（PPE）不足があった曝露施設では、そうした不足がない施設よりも、入所者100例当たりのCOVID-19症例数増加が大きかった［スタッフ不足：追加症例...