1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 再発/転移性ACCへのVEGFR阻害薬で高い病勢安定化率

再発/転移性ACCへのVEGFR阻害薬で高い病勢安定化率

2024年7月4日  専門誌ピックアップ

10種類の血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)阻害薬で治療された再発または転移性の腺様嚢胞がん(ACC)の前向き臨床試験17件(被験者計560例)の系統的レビューとメタ解析を実施し、VEGFR阻害薬の有効性、安全性および忍容性を検討。主要有効性評価項目は、VEGFR阻害薬の最良総合効果[客観的奏効、安定、進行性疾患(PD)]とした。安全性および忍容性の評価項目は、グレード3以上の有害事象発生率、PDまたは薬剤の毒性作用による試験中止率などだった。 その結果、客観的奏効率は6%(95%CI 3-12、I2=71%)で、最も頻度が高かった最良総合効果は安定だった(82%、95%CI 74-87、I2=67%)。6カ月病勢コントロール(客観的奏効および安定)率は54%(95%CI 45-62、I2=52%)だった。グレード3以上の有害事象発生率は53%(同 42-64、I2=81%)だった。PDまで投与を継続した患者は57%(同44-70、I2=83%)で、毒性作用のため投与を中止した患者は21%(同15-28、I2=62%)だった。...