地中海食アドヒアランスと全死因死亡に関連あり

女性2万5315例（平均年齢54.6歳、白人94.9％）を対象に、地中海式ダイエットのアドヒアランスと全死因死亡リスクの関連をコホート研究で検討。Women’s Health Studyのデータを用いた。地中海式ダイエットスコア（0-9）を算出し、33種類の血液バイオマーカーを評価した。 その結果、アドヒアランスのスコア中央値は4.0だった。低アドヒアランス群（スコア0-3）に比べ、中（スコア4-5：ハザード比0.84、95％CI 0.78-0.90）および高アドヒアランス（スコア6-9：同0.77、0.70-0.84）群では、調整後のリスク減少が認められた（傾向のP＜0.001）。さらにライフスタイル因子で調整後、リスク減少は減弱したが統計学的には有意だった（中：同0.92、0.85-0.99、高：0.89、0.82-0.98、傾向のP＝0.001）。主に低分子代謝産物（14.8％）および炎症マーカー（13.0％）が死亡率の低下に寄与しており、続いてトリグリセライド高含有リポ蛋白（10.2％）、BMI（10.2％）、インスリン抵抗性（7.4％）が寄与していた。...