1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. ALSの視床下部容積が非運動性症状・予後に関連

ALSの視床下部容積が非運動性症状・予後に関連

2024年7月8日  専門誌ピックアップ

筋委縮性側索硬化症(ALS)患者564例を対象に、視床下部の容積と非運動性症状、疾患進行および生存との関連をMRI画像を用いた横断的長期症例対照研究で検討。対照者356例と比較した。視床下部を5つのサブ領域に分類して容積を算出し、代謝、認知、行動、疾患進行、生存を評価した。 その結果、視床下部前上部の容積は、ALS群の方が対照群よりも小さかった(β=-0.70、P=0.013)。体重減少(β=-4.79、P=0.001)、記憶障害(β=-10.14、P=0.004)、行動の脱抑制(β=-12.09、P=0.003)は、視床下部後部の容積低下と関連が認められた。さらに、ALS群の方が対照群よりもこのサブ領域での容積の低下が速く(β=-0.25、P=0.013)、この容積が小さいことと生存期間短縮は相関していた(ハザード比0.36、P=0.029)。...