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罹患10年以下の糖尿病にBMSで死亡率低下

2024年7月11日  専門誌ピックアップ

イスラエルの健康保険データを用いて、肥満と糖尿病を合併し、既知の心血管疾患のない成人を対象に、減量・代謝改善手術(BMS)とGLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)を比較して、全死因死亡率と非致死的MACEを後ろ向きコホート観察研究で検討。BMSを受けた患者とGLP-1RAを投与された患者を、年齢、性別、臨床的特徴により1対1でマッチングした。主要評価項目は全死因死亡率とし、多変量Cox比例ハザード回帰モデルで評価した。 マッチングした3035組の患者ペア(計6070例、平均51.0歳、女性64.9%)を中央値で6.8年追跡した結果、糖尿病の罹患期間10年以下(2371組)の患者では、BMSを受けた患者の方がGLP-1RAを投与された患者よりも死亡率が低かった(ハザード比0.38、95%CI 0.25-0.58)。体重減少量も考慮すると、この関連は有意ではなかった(同0.79、0.43-1.48)。糖尿病の罹患期間が10年より長い患者(664組)では、BMSにGLP-1RAを上回る生存の利点は示されなかった(同0.65、0.39-1.08)。...