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肝線維症を伴うMASHにチルゼパチドが有効

2024年7月10日  New England Journal of Medicine

Metabolic Dysfunction-Associated Steatohepatitis(MASH、旧称NASH)と中等症/重症の線維症を有する190例を対象に、GIP/GLP-1受容体作動薬チルゼパチドの有効性と安全性を第II相用量探索多施設共同二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討(SYNERGY-NASH試験)。参加者を、チルゼパチド(5mg、10mg、15mg)、プラセボのいずれかに割り付け、週1回52週間皮下投与した。主要評価項目は52週間時点での線維症の増悪を伴わないMASHの消散とした。 52週時点で評価可能な肝生検の結果を有する157例を解析した。主要評価項目の基準を満たした参加者の割合は、プラセボ群が10%、チルゼパチド5mg群が44%(プラセボとの差34%ポイント、95%CI 17-50)、10mg群が56%(同46%ポイント、29-62)、15mg群が62%(同53%ポイント、37-69)だった(いずれの比較もP<0.001)。チルゼパチド群で最も高頻度の有害事象は消化器系事象で、ほとんどが軽度または中等度だった。...