コロナ流行後、年長で併存疾患少ない小児のRSVが急増
米国の小児病院48施設で、2017-23年の期間に呼吸器合胞体ウイルス(RSV)に感染して受診した5歳以下の小児28万8816例(月齢中央値8.9カ月、男児55.2%)を対象に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック後(2022-2023年)の患者背景、呼吸補助モダリティ、臨床転帰を前パンデミック期(2017-18年、2018-19年、2019-20年)と比較。救急外来受診、病院または集中治療室への入院と入院期間、患者背景、呼吸補助の使用、死亡、心肺蘇生に関するデータを解析した。 その結果、RSVによる受診数はパンデミック前の3万9698件からパンデミック後の9万4347件に増加し(P<0.001)、入院数は86.7%増加した(5万619件 vs. 2万7114件、P<0.001)。パンデミック後の方が前パンデミック期よりも、小児の月齢が高く(中央値11.3カ月 vs. 6.8カ月、P<0.001)、併存疾患が少なかった(入院患者の17.6% vs. 21.8%、P<0.001)。...
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