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ニルマトレルビル・リトナビルでCovid-19曝露後予防できず

2024年8月19日  New England Journal of Medicine

新型コロナウイルス感染症(Covid-19)曝露後予防としてのニルマトレルビル・リトナビルの有効性と安全性を第II-III相二重盲検試験で検討。無作為化前96時間以内にCovid-19患者と家庭内で接触した無症状で迅速抗原検査陰性の成人2736例を、ニルマトレルビル・リトナビル5日間投与群と同10日間投与群、プラセボ群に割り付けた。主要評価項目は、試験開始時に逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)陰性の参加者に、14日目までに症候性の新型コロナウイルス感染が発生(RT-PCRまたは迅速抗原検査で確認)することとした。 主要評価項目の発生割合は、ニルマトレルビル・リトナビル5日群が2.6%、同10日群が2.4%、プラセボ群が3.9%だった。ニルマトレルビル・リトナビルの各群とプラセボ群の発生割合に有意差はなく、プラセボ群と比較したリスク低下は、5日群が29.8%、10日群が35.5%だった。有害事象の発現率は3群同程度で、最も多く報告された有害事象は味覚不全だった(5日群:5.9%、10日群:6.8%、プラセボ群:0.7%)。...