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内視鏡検査前にGLP-1RA使用、胃残留物率は非常に低い

2024年8月29日  専門誌ピックアップ

GLP1受容体作動薬(GLP-1RA)使用中の患者815例を対象に、胃内容物残留に対するGLP-1RAの影響について内視鏡を用いた多施設共同横断的研究で検討。GLP-1RA中止方法は、米国麻酔科学会(ASA)のガイドラインに従って後ろ向きに分類した。胃残留物に影響を及ぼす因子について評価した。 その結果、70例(8.7%)に胃残留物が認められた。このうち65例(93%)が2型糖尿病(T2DM)だった。予定外の挿管が必要となったのは70例中1例のみ(1.4%)だった。ASAガイドラインに従ってGLP-1RAを中止した患者406例(49.8%)では胃内容物の残留率が低かった(4.4% vs. 12.7%、P<0.001)が、胃残留物による挿管率(0% vs. 2%、P=0.53)または中止率(28% vs. 18%、P=0.40)には有意差は認められなかった。調整後の多変量解析では、HbA1Cが1%上昇するごとに食物残留の可能性が36%(95%CI 1.15-1.60)上昇した。...