臓側胸膜浸潤伴うNSCLCは切除術後の再発率が高い
臨床病期T1N0の非小細胞肺がん(NSCLC; 2cm以下)の患者を対象として縮小切除と肺葉切除を比較した多施設共同無作為化非劣性試験(CALGB 140503試験)の副次解析で、臓側胸膜浸潤(VPI)の有無での転帰を検討。 679例(女性57.4%、年齢中央値67.8歳)のうち697例が無作為化され、そのうち81.2%pT1の腫瘍(VPIなし)、16.2%がpT2の腫瘍(VPI)だった。5年無病生存率はpT1が65.9%(95%CI 61.9-70.2%)、pT2が53.3%(同44.3-64.1%)だった(層別ログランク検定、P=0.02)。再発の割合はpT1が27.6%(局所のみ10.8%、遠隔のみ14.6%)、pT2が41.6%(同15.0%、23.9%)だった。5年無再発生存率はpT1が73.1%(95%CI 69.2-77.1%)、pT2が58.2%(同49.2-68.8%)だった(層別ログランク検定、P=0.01)。実質切除の範囲に基づく無病生存率および無再発生存率に群間差は見られなかった。...
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