COPD急性増悪の頻度と重症度はMIとPEリスクに関連
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪(AECOPD)が、心筋梗塞(MI)と肺塞栓症(PE)のリスク上昇に関連するかどうかを、スウェーデンのNational Airway Registerのデータを用いたコホート研究で検討。2014年1月から2022年6月までに診断されたCOPD患者6万6422例(30歳以上)を特定し、患者を基準日前年の中等度(経口コルチコステロイドの処方)および重度(入院)の増悪回数で分類し、MIまたはPEによる入院または死亡を2022年12月まで追跡した。Fine-Gray競合リスク回帰を用いて、部分分布ハザード比(SHR)と95%CIを算出した。 その結果、ベースライン期間と比較したAECOPDの回数と重症度は、MIとPE共に漸進的な長期リスク上昇に関連していた。SHRは、中等度の増悪1回ではMIが1.10(0.97-1.24)、PEが1.33(1.11-1.60)、重度の増悪2回以上ではそれぞれ1.82(1.36-2.44)と2.62(1.77-3.89)だった。時間を限定した追跡期間の感度分析でこの関連は追跡期間の1年目で強く、経時的に漸減した。...
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