βラクタム系抗菌薬の投与時間延長で重症菌血症に有効
米国の24施設で、グラム陰性菌血流感染症(GN-BSI)で入院した成人患者を対象に、βラクタム系抗菌薬の投与時間延長(EI-BL)療法(3時間以上の点滴投与)と臨床転帰との関連をコホート研究で検討。EI-BL療法を受けた患者と、同じ薬剤をβラクタム系剤間欠点滴投与療法(II-BL療法、1時間以内の点滴投与)として受けたGN-BSI患者に対して、非復元抽出1対3最近傍傾向スコアマッチング(PSM)を行って比較した。主要評価項目は死亡率とした。 その結果、PSM患者1408例(EI-BL群352例、II-BL群1056例)のうち、373例(26.5%)が90日時点までに死亡した。死亡のオッズはEI-BL群の方が低かった(調整オッズ比0.71、95%CI 0.52-0.97)。層別解析で、生存便益は重症患者または最小発育阻止濃度(MIC)が高値(投与した抗菌薬に対して中間の範囲)の場合にのみ確認された。EI-BL群では、カテーテル合併症(同3.14、1.66-5.96)、有害事象(急性腎障害、血球減少症、痙攣発作など)による抗菌薬中止(同3.66、1.68-7.95)のオッズが高かった。...
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