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吸入ステロイド、用量と有害事象頻度の関連

2024年9月16日  専門誌ピックアップ

英国の全国的な2つのデータセットClinical Practice Research Datalink(CPRD)AurumとCPRD GOLDを用いて、喘息成人を対象に吸入コルチコステロイド(ICS)の用量と有害事象の発現頻度との関連を観察研究で検討。曝露はICSの新規使用とし、評価項目は12カ月間に生じた重大な心血管系有害事象(MACE)、不整脈、肺塞栓症(PE)、肺炎とした。 その結果、主要コホートの16万2202例における1日投与量と評価項目との関連は、中等量以上の201-599μg[MACE:ハザード比2.63(95%CI 1.66-4.15)、不整脈:2.21(1.60-3.04)、PE:2.10(1.37-3.22]、肺炎:2.25(1.77-2.85)]および600μg以上[同4.63( 2.62-8.17)、2.91(1.72-4.91)、3.32(1.69-6.50)、4.09(2.98-5.60)]で、全ての評価項目について認められた。この関連は低用量では認められなかった。有害必要数(NNH)は、ICS 201-599μgを12カ月間使用した場合にMACE 473...