スウェーデンの高齢女性(75-80歳)コホート3008例を対象に、2型糖尿病(T2D)患者の骨折リスク上昇の理由を検討。T2D女性294例(平均77.8歳)と非糖尿病女性2714例(同77.8歳、対照群)を比較した。主要評価項目は、骨特性と身体機能のベースライン評価と、X線画像で確認した新規骨折とした。 その結果、T2D群は対照群と比較して、全部位の骨密度(BMD)が高かった(股関節4.4%高値、大腿骨頸部4.9%高値、腰椎5.2%高値)。Bone Material Strength index(BMSi)値に差はなかった(平均:T2D群78.0 vs. 対照群78.1)。T2D群は対照群と比較して、全ての身体機能試験の成績が低かった[握力9.7%低値、歩行速度9.9%低値、TUG(Timed Up and Go)テスト13.9%低値]。追跡期間中央値7.3年で、新規骨折1071件、主要骨粗鬆症性骨折(MOF)853件、股関節部骨折232件が生じた。調整後のCox回帰モデルで、T2Dは骨折[ハザード比1.26(95%CI 1.04-1.54)]とMOF[同1.25(1.00-1.56)...
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