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心臓手術中の高酸素状態は術後の臓器障害指標に影響せず

2024年9月20日  JAMA Surgery

心臓手術を受ける患者200例(年齢中央値66歳、男性140例、糖尿病82例)を対象に、手術中の高酸素状態が術後の酸化ストレス、腎障害、その他の臓器不全に及ぼす影響を参加者・評価者盲検無作為化試験で検討。対象者を高酸素群[吸入酸素濃度(FiO2)1.00]と通常酸素群(酸素飽和度95-97%を維持する最小のFiO2)に割り付けた。評価項目は酸化ストレス[F2-イソプロスタンおよびイソフランを測定]、急性腎障害(AKI)などとした。 F2-イソプロスタンとイソフランは、試験開始時の中央値73.3pg/mLから集中治療室入室時(ピーク)の85.5pg/mLまで手術全体を通して上昇し、高酸素群の方が手術中の値が9.2pg/mL(95%CI 1.0-17.4、P=0.03)高かった。AKIの発生割合は各群21%だった。この他の急性臓器障害、安全性事象、1年後の腎転帰、神経心理学的転帰、機能的転帰に影響はなかった。...