乳房温存手術後10年超の生存期間、放射線療法の有無で差なし
2024年9月21日
The Lancet Oncology
スコットランドの14施設で乳房温存手術を受けた70歳未満の早期乳がん女性患者585例を対象に術後の放射線療法(高線量局所放射線療法)施行の有無による転帰を比較した無作為化比較第III相試験(Scottish Breast Conservation試験)の30年追跡結果を報告。追跡期間中央値は17.5年だった。 intention-to-treat解析の結果、同側乳房内再発率は、放射線療法施行群の方が非施行群よりも有意に低かった[16% vs. 36%、ハザード比0.39(95%CI 0.28-0.55)、P<0.0001]。最初の10年間は同側乳房内再発のハザード率に差が見られたが[ハザード比0.24(同0.15-0.38)、P<0.0001]、その後のリスクは両群で同等だった[0.98(0.54-1.79)、P=0.95]。全生存期間中央値は、放射線療法施行群19.2年(95% CI 16.9-21.3)、非施行群18.7年(同16.5-21.5)となり、群間差は見られなかった(同1.08、0.89-1.30、ログランク検定のP=0.43)。...
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