医師の自殺率は減少傾向も女性医師の自殺率は高い

医師の自殺率比を20カ国の研究に基づいて一般集団と比較推定し、男女別にシステマティックレビューとメタアナリシスで検討した。Embase、Medline、PsycINFOの研究から言語制限なく1960年から2024年3月31日までの観察研究で、自殺による医師死亡を年齢標準化したデータが得られるものなどを解析した。 39報（男性医師の解析対象38報、女性医師の解析対象26報）を解析した。男性医師の自殺は合計3303件（観察期間1935-2020年）、女性医師の自殺は合計587件（同1960-2020年）だった。全体では男性医師の自殺率比は1.05（95％CI 0.90-1.22）、女性医師は1.76（同1.40-2.21）で、女性医師が有意に高かった。メタ回帰の結果、研究観察期間の中間点が有意に影響していたことから、時間経過に伴って影響サイズは減少することが示された。他職種と比較した男性医師の自殺率比は1.81（同1.55-2.12）だった。...