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がん診断後に配偶者の自殺企図/自殺死亡リスク上昇

2024年9月26日  JAMA Oncology

がん患者の配偶者40万9338例を対象に、がんと診断された配偶者を持つことによる自殺行動のリスクを全国コホート研究で検討。がんと診断されていない(非がん患者)の配偶者204万6682例(誕生年と性別をマッチさせた一般集団)と比較した。がん患者の配偶者における自殺企図および自殺による死亡のリスクを推定した。 その結果、追跡調査期間中、10万人年当たりの自殺企図発生率はがん患者の配偶者が62.6、非がん患者の配偶者が50.5だった。自殺による死亡発生率はそれぞれ16.3および11.4だった。がん患者の配偶者では、自殺企図(ハザード比1.28、95%CI 1.23-1.34)および自殺による死亡(ハザード比1.47、同1.35-1.60)のリスク上昇が認められた。これは、特に診断後1年以内が顕著で、ハザード比は自殺企図が1.45(同1.27-1.66)、自殺による死亡が2.56(同2.03-3.22)だった。がん診断が進行期の場合、または配偶者ががん診断後に死亡した場合、自殺企図および自殺による死亡のリスクがより上昇した。...