乳房再建後の放射線療法、通常分割と寡分割照射で健康スコアに差なし

乳房切除術とインプラントによる乳房再建術を受けた乳がん患者330例を対象に、乳房切除術後放射線療法（PMRT）の寡分割照射法（HF）の治療成績を無作為化試験で通常分割照射法（CF）と比較した。PMRT開始6カ月時のFunctional Assessment of Cancer Therapy-Breast（FACT-B）による年齢調整後の身体的健康（PWB）の変化量を主要評価項目、毒性作用とがん再発を副次評価項目とした。 その結果、PWBスコアの変化量に群間差はなかったが（推定値0.13点、95％CI －0.86-1.11、P＝0.80）、年齢層と試験群に有意な交互作用が見られた（交互作用のP＝0.03）。45歳未満の患者ではHF群の方がCF群より6カ月時の絶対PWBスコアが高く［23.6点（95％CI 22.7-24.6） vs. 22.0点（同20.7-23.3）、P＝0.047］、有害作用（平均3.0±0.9 vs. 2.6±1.2、P＝0.02）や悪心（同3.8±0.4 vs. 3.6±0.8、P＝0.04）が少なかった。遠隔転移は23例（11例 vs. 12例）、局所・領域リ...