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がん関連肝切除にトラネキサム酸で輸血減少効果は

2024年9月24日  Journal of the American Medical Association

がん関連の適応によって肝切除術を受ける患者1245例(平均年齢63.2歳、女性39.8%、大腸がん肝転移の診断56.1%)を対象に、トラネキサム酸による輸血減少効果を多施設共同無作為化プラセボ対照試験で検討(HeLiX試験)。主要評価項目は、手術7日以内の赤血球輸血とした。 その結果、赤血球輸血率はトラネキサム酸群が16.3%(101例)、プラセボ群が14.5%(91例)だった[オッズ比1.15(95%CI 0.84-1.56)、P=0.38、絶対差2%(同-2-6)]。術中失血量測定値(トラネキサム酸群817.3mL、プラセボ群836.7mL、P=0.75)および7日間の推定総失血量(それぞれ1504.0mLおよび1551.2mL、P=0.38)は両群で同程度だった。トラネキサム酸群では、プラセボ群より周術期合併症が有意に多かった[オッズ比1.28(1.02-1.60)、P=0.03]。静脈血栓塞栓症に有意差は認められなかった[同1.68(0.95-3.07)、P=0.08]。...