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反応しない意識障害者でもMRIやEEGで認知課題の遂行を検出

2024年9月24日  New England Journal of Medicine

意識障害のある成人353例を対象に、機能的MRI(fMRI)または脳波で課題遂行が確認できるかどうかを前向きコホート研究で検討。言語指示に観察可能な反応のない参加者と、観察可能な反応のある参加者を対象に、課題に基づくfMRIまたは脳波(EEG)で指示に対する反応を評価した。指示に対する観察可能な反応はComa Recovery Scale-Revised(CRS-R)で評価した。 参加者の年齢中央値は37.9歳、脳損傷からCRS-R評価までの期間中央値は7.9カ月で、50%で脳外傷が病因だった。指示に反応のなかった241例では、60例(25%)で認知と運動の解離が検出された(11例はfMRIのみ、13例はEEGのみ、36例は両方で評価)。認知と運動の解離には、年齢が若いこと、受傷からの経過時間が長いこと、病因が脳外傷であることとの関連が見られた。指示に対して観察可能な反応があった112例では、43例(38%)にfMRIまたは脳波での反応が見られた。...