子宮移植の成功率7割、全例で生児出産
2024年9月29日
Journal of the American Medical Association
米国の3次医療施設で、子宮性不妊女性20例を対象に子宮移植の実施可能性と安全性、結果的に健児の出生につながるかどうかを検討する症例集積研究の報告。子宮移植片(生体ドナー18例、死体ドナー2例から)を同所に外科的に留置し、1回または2回の生児出生後または移植失敗後に移植片を摘出するまで、レシピエントに免疫抑制剤を投与した。主要評価項目は子宮移植片の生着とその後の生児出生とした。 その結果、20例(中央値30歳、アジア系2例、黒人1例、白人16例)のうち、14例(70%)が子宮同種移植に成功し、14例全例が1例以上の生産児を得た。レシピエント20例中11例に1つ以上の合併症が生じた。成功した妊娠の50%に母体または産科合併症が生じ、妊娠高血圧(2例、14%)、頸管無力症(2例、14%)、切迫早産(2例、14%)が高頻度だった。生産児16例に先天性奇形は認められなかった。生体ドナー18例中4例にグレード3の合併症が生じた。...
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