潜因性脳卒中へのアピキサバンvsアスピリン、がん既往患者で検討
2024年9月29日
JAMA Neurology
バイオマーカーに基づく心房性心疾患のエビデンスがある潜因性脳卒中患者1015例(年齢中央値68歳、女性54.3%)を対象とした無作為化試験(ARCADIA試験)の事後解析で、がん既往歴のある患者137例(13.5%)でのアピキサバンとアスピリンの有害臨床転帰予防効果を比較。追跡期間中央値は、がん既往歴あり群となし群ともに1.5年だった。主要評価項目は、重大虚血性イベントまたは大出血イベントの複合とした。 その結果、がん既往歴あり群の方が、なし群よりも主要評価項目発生リスクが高かった[ハザード比1.73(95%CI 1.10-2.71)]。がん既往患者での主要評価項目発生率は、アピキサバン群13.1%、アスピリン群21.1%でリスクに有意差はなかった[同0.61(0.26-1.43)]。がん既往患者での脳卒中再発率は、アピキサバン群8.2%、アスピリン群11.8%、重大虚血性イベントではそれぞれ11.5%、18.4%、大出血イベントでは1.6%、2.6%だった。...
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