高齢NSTEMIへの侵襲的治療、有益性は薬物療法単独に優らず
2024年10月7日
New England Journal of Medicine
非ST上昇型心筋梗塞(NSTEMI)の高齢患者1518例(平均年齢82歳、女性45%、フレイル32%)を対象に、薬物療法単独と薬物療法+侵襲的治療(冠動脈造影および血行再建術)併用の有益性を前向き多施設共同無作為化試験で比較(BHF SENIOR-RITA試験)。主要評価項目は、生存時間解析で評価した心血管死あるいは非致死的心筋梗塞の複合とした。 その結果、中央値4.1年の追跡期間中、主要評価項目は侵襲的治療併用群の25.6%、薬物療法単独群の26.3%で発生した[ハザード比0.94(95%CI 0.77-1.14)、P=0.53]。心血管死の発生率はそれぞれ15.8%、14.2%[ハザード比1.11(95%CI 0.86-1.44)]で、非致死的心筋梗塞の発生率は11.7%、15.0%だった(同0.75、0.57-0.99)。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。