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母親の妊娠糖尿病と出生児の肺機能転帰に負の相関

2024年10月22日  Diabetes Care

中国で、母親の妊娠糖尿病(GDM)と出生児の肺機能との関係を前向きコホート研究で検討。妊娠24-28週時に75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を受けた母親の6歳児889例を追跡した。出生前および出生後の因子で調整後の母親の糖血症と児の肺機能転帰との関係を、多変数回帰モデルを用いて評価した。 その結果、全体で出生児の10.7%が母親のGDMに曝露されていた。母親のGDMによって、児の1秒量(FEV1)、努力肺活量(FVC)、FVC 25-75%での最大呼気速度のzスコアが有意に減少し、その影響は女児の方が顕著だった。母親のOGTTの1時間値および2時間値のzスコアと、空腹時血糖値を除くそれらのzスコアの合計値は、児の肺機能尺度のいくつかと逆相関の関連を示した。さらに、母親のGDMによって、児の肺機能障害(FVCが予測値の85%未満と定義)リスクが上昇した(オッズ比2.64、95%CI 1.10-5.85)。FEV1/FVCとの有意な関連は認められなかった。...