活動性UCの寛解導入にtulisokibartが有望
2024年10月28日
New England Journal of Medicine
中等症ないし重症の活動性潰瘍性大腸炎(UC)患者を対象に、腫瘍壊死因子様サイトカイン1A(TL1A)モノクローナル抗体tulisokibartの有効性を第II相試験で検討。グルココルチコイド依存性である、または従来もしくは先進治療が奏効しなかった患者を、コホート1(反応性に関する検査結果に関係ない:135例)、コホート2(反応性に関する検査で陽性を示した:43例)に組み入れた。主要評価項目は12週時点での臨床的寛解とした。 その結果、コホート1では、tulisokibart群の方がプラセボ群よりも臨床的寛解率が有意に高かった(26% vs. 1%、差25%ポイント、95%CI 14-37、P<0.001)。反応性に関する検査陽性の患者(75例:コホート1および2統合)でも、tulisokibart群の方が臨床的寛解率が高かった(32% vs. 11%、同21%ポイント、2-38、P=0.02)。組み入れた全患者において有害事象発現率は両群同程度で、重症度はほとんどが軽度から中等度だった。...
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