妊娠前に肥満外科手術で早産・在胎不当過小が増加
2024年10月29日
American Journal of Obstetrics and Gynecology
オーストラリアで、妊娠前に肥満外科手術を受けた母親の妊娠と出生児の転帰を、病院データと周産期データを統合した横断的研究で検討。妊娠前に肥満外科手術を受けた1282例と、年齢、出産歴、喫煙状況、BMIをマッチさせた肥満外科手術を受けていない女性を、1対10の比率で組み入れて解析した。 その結果、女性1282例の93%が腹腔鏡下スリーブ状胃切除術を受けていた。妊娠前に肥満外科手術を受けた母親の出生児はマッチさせた女性の出生児との比較で、絶対出生体重が低く(3223g±605g vs. 3418g±595g、P<0.001)、在胎不当過大(LGA)児が少なく(8.6% vs. 14.1%、P<0.001)、在胎不当過小(SGA)児が多く(10.7% vs. 7.3%、P<0.001)、早産の割合が高かった(10.5% vs. 7.8%、P=0.007)。調整後モデルで、妊娠前の肥満外科手術はLGA低リスク(オッズ比0.54、95%CI 0.44-0.66)とSGA高リスク(同1.78、95%CI 1.46-2.17)に関連していた。...
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