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非造影CTで診断した広範囲梗塞に血栓除去術の便益は

2024年11月1日  JAMA Neurology

米国で、発症後24時間以内に非造影CTで広範囲梗塞と確認された患者300例(女性46%、年齢中央値67歳)を対象に、血栓除去術の有効性を非盲検評価項目盲検化ベイズ適応的無作為化試験で検討(TESLA試験)。患者を介入群(通常治療+血栓除去術)と対照群(通常治療のみ)に割り付けた。主要評価項目は90日での機能的転帰の改善とし、効用値で重み付けした修正Rankin尺度(UW-mRS)スコア[0(死亡または重度の障害)-10(症状なし)、臨床的に重要な最小差0.3]の平均を用いて測定した。 297例が90日追跡調査を完了した。平均UW-mRSスコアは、介入群が2.93、対照群が2.27、調整後の差は0.63(95%信用区間-0.09-1.34)で、血栓除去術の優越性の事後確率は0.96(統計学的有意性の基準を満たさず)だった。90日死亡率は介入群が35.3%、対照群が33.3%だった。介入群の4.0%と対照群の1.3%に、24時間以内に症候性頭蓋内出血が見られた。...