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肝細胞がんにLRT+IOで46%が完全奏効、うち3年OSは76%

2024年11月5日  JAMA Oncology

切除不能な肝細胞がん(HCC)患者63例(男性92.1%、年齢中央値69歳、大血管浸潤60.3%、腫瘍径中央値10cm)のうち、局所領域治療(LRT)+免疫療法(IO)後に放射線学的完全奏効(CR)を達成した患者29例(CR達成率46.0%)を対象に、watch-and-wait療法下での長期臨床転帰をコホート研究で検討。全患者にCR後、手術を行わず綿密なサーベイランスを実施し、IOを中止した。主要評価項目は、3年全生存(OS)率だった。 その結果、CRを達成した患者では、達成しなかった患者よりも3年OS率が有意に高かった(75.5% vs. 28.1%、P<0.001)。CR達成患者29例では、3年無増悪率が58.7%(95%CI 38.7-79.1)、3年局所制御率が90.5%(同78.2-100)だった。10例(34.5%)が再発し、このうち孤立性肝内腫瘍を呈した再発6例(60.0%)に根治的手術を実施した。血管腫瘍浸潤(オッズ比0.30、同0.10-0.89)および最大病変の径の合計が8cm以下であること(オッズ比0.26、同0.07-0.98)がCRと関連した。...